2017年夏にアニメ映画としても上映された、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を読んだ感想をご紹介しています。
作品に関する感想、捉え方はそれぞれ違うと思いますので、あくまで参考程度にしてください。
また、ネタバレを含みますので、まだご覧になったことのない人はご注意ください。
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? (角川スニーカー文庫)
※amazon.co.jp
この作品は前にもドラマになったこともあるようで、それは見たことがないのですが、原作『岩井俊二さん』です。
そして、私が読んだ小説版は『大根仁さん』が新たに手を加えて書かれてるようです。
私がこの作品を知ったのは、たしか劇場版のSAOを見に行った時に予告で流れていたのを見たときでした。
わたしは渡辺明夫さんのキャラクターが好きなので、それだけでこの作品に心惹かれてしまいました。
本当は動く『なずな』が見たかったのですが、映画を見に行くことが出来ずに、悔しさを感じながらも映画の上映開始日にこの小説を手に取りました。
それにしても、映画を見に行った人のレビューを見ると多くの人が厳しいレビュー・・・。
まあ好みは人それぞれだし~、という思いで作品を読みました。
ページ数はそんなに多くはなく、読みやすく書かれているので一気に読んでしまいました。
その上での感想なのですが、個人的には正直『うーん。』という内容でした。
私はこの作品の内容をほぼ知らない状態で読んだので、最後はスッキリハッピーエンド!っていうのを期待していたのですが、なんだか煮え切らない終わり方。
この作品のテーマは『if』
何度も時間を巻き戻しながら時をやり直すのですが、繰り返しても結局元の世界に還ってくる。
その中で、典道の中で変化したものは大きかったと思います。
でも、内容としてはなずなが母親の再婚に伴い引っ越しをすることになる→なずな、嫌だ!そうだ駆け落ちしよう→母親に連れ戻される。
のシーンを変化はするものの内容的にはこんな感じを繰り返し、最後は
なずな「次に会えるのはどんな世界かな」
典道は再開したら今度こそ想いを伝えよう「俺はなずなのことが大好きだ」
という感じ。
個人的には再開したところを読んでみたかったなぁ。
あとがきにはドラマやアニメも一緒に見てほしいと書かれていましたが、そうすることで作品の感じ方が違うかも知れないですね。
それにしても、映画のレビューにはとにかくなずなが可愛かったという声が多かったなぁ。
実際私もあのキャラクターデザインには心を奪われましたから♪
他に映画の感想として多かったのは声が残念という言葉。
私は映画を見ていないので何とも言えませんが、本当にメインキャラには声優さんを使ってほしい!と最近のアニメ映画を見てつくづく思います。
俳優さん使うなら脇役で・・・。
というわけで、長々と書いてしまいましたが、あくまで私個人の偏った感想ですので、作品が気になられている方は映画やドラマをご覧になるか、小説を手に取ってみてください。
個人的には挿絵やカバーイラストのことを踏まえて角川スニーカー文庫のがおすすめです。